BIM及びVRにより設計精度の向上とデザインの提案力を高める
弊社は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の全ての構造でも設計が可能であり、住宅以外の事務所やクリニック、工場、店舗といった幅広い建物用途の設計にも対応しております。
「私たちは、すべての人にとって最高に居心地の良い空間を創造し、
建物の利用を通して必ず幸せになれる建築的”価値”を提供していきます。」
という経営理念の基、設計側からのデザインの押し付け等は一切いたしません。
お施主様と十分に対話を繰り返しヒアリングを行うことから生まれてくる本来の要望を聞き出し、そこに付加価値をプラスαしてデザインの提案をすることを心掛けています。
★そこでプラスαのデザイン提案として、新たに導入した最先端の作図システムBIMをご紹介したいと思います。
お施主様から、2Dや従来の3Dイメージパースだけでは十分に建物がイメージできないため、より完成に近い建物のイメ-ジを、設計段階から確認したいという要望が近年増えてきております。
今回ご紹介するBIMは、建築図面のCADデータ内に給排水の配管や照明器具の電線を同時に設計していくことが可能となった為、これまでは現場施工時に問題になっていた配管が上手く通せないといったような事例がなくなり、極めて精度の高い設計図書を作成することが可能となりました。
<これまでの図面のイメージ>
建築図面の平面図の上から給排水設備の配管図を載せているが、立体的にイメージができないため、施工時に配管が通らないといった問題が生じるケースも多くありました。
<BIMによる図面のイメージ>
建築図面の平面図と断面図を3Dにより設計し、設備配管やエアコンのダクトといった設備類を同時に設計していくため、配管等を立体的に設計できるため施工時のトラブルが大幅に減少する精度の高い設計図書が作成できます。
これまでは構造体を頭の中でイメージしながら設計を進めていたため、設備機器との干渉が度々起こっていました。BIMにより設計を行うと、構造体と設備機器の干渉がすぐに判明するため、構造体である「小梁とPACというエアコン機器の干渉」が設計段階でチェック可能となりました。
<BIM及びVRのイメージ>
これまでは「2DのCADソフト」により建築図面を作成し、外観パースやインテリアパースを作成するための「ベクターワークスという3Dソフト」を別で使用するという、言ってみれば二度手間に近い手法をとってきました。
異なる2種類のソフトで作成するため、細部が若干変わってしまう現象も生じていました。
BIM及びVRを導入することで、建築図面作成そのものが3Dデータによる図面作成が可能となり、完成度の高い3Dイメージパースを短時間で作成することが可能となりました。
これまでは3DCADソフトにより作成した外観イメージパースを紙で印刷してお施主様に説明していましたが、もう少し下から見たいや逆側からも見てみたいといった要望に対して、満足度の高い提案をスピーディーに対応することができませんでした。
BIM及びVRを導入したことにより、施主のスマホやタブレットPCを使用して、まるで現物を見ているかのような完璧な3Dイメージでデザイン提案することが可能となりました。
また今後導入予定の「3Dゴーグル」を使用することにより、実際の建物を目の前で見ているかのような臨場感のあるイメージを提案することが可能となり、従来よりも満足度の高いデザインを提供できるようになると思います。
<実際にお施主様にタブレットを使用し3DCADにてプレゼンしている様子>
現在、日本の大手ゼネコン(大林組や鹿島建設等)はBIM及びVRによる設計と施工を急速に進めています。大手ゼネコンからの設計業務を新規に開拓していく際にも、弊社のような中小規模である他社設計事務所と比べても、今回の最先端のBIMの導入は大きな付加価値となり得ると考えております。